伊藤 龍樹 シャンソン訳詞集



バルバラ




いつか バルバラ 港の雨に
傘もささずに 花の微笑み浮かべ濡れていたね
いつか バルバラ 通りで一度
雨の中 僕と 互いに微笑み交わしたね
どうか バルバラ 僕の知らない君 僕を知らない君
どうか どうか あの日思い出して
軒下で男が君の名を呼んだ バルバラ
彼の許に駆け寄り 悦びに濡れながら
彼の腕の中 抱かれてた バルバラ
君のこと「きみ」と呼ぶことを許してくれ
僕は 愛するものすべて また 愛しあうすべてを「きみ」と呼ぶ
そうさ バルバラ 港のあの雨は
幸福の雨 君の顔と街と海と軍艦の上に降っていた
おお バルバラ いま何処にいる
馬鹿げた戦争の雨 鉄と火と血の雨
雨の下抱いた彼は死んだのか 消えたか 生きてるのか
おお バルバラ 港は雨
だけどいまは 何もかも沈んで歎きの雨が降る
やがて雨は止み 雨雲は
ひたすら 捨て犬のように 消え去りゆく 流されゆく 腐れてゆく
遠く 遠く 海の彼方

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恋は何のために




愛は何のため
誰もが話す
愛のあれこれ
何になるの

愛はあるの
訳などないの
愛は訪れ
虜にするの

僕は聞いたよ
愛は苦しみ
愛は涙
何になるの

愛は喜び
愛は涙
胸が痛い
素晴らしいもの

でも言うでしょう
愛は別れ
残された者に
悲しみは来る

愛の終わり
それでもなお
思い出を胸に
生きてゆける

美しいけど
愛のあとは
悲しみだけ
何も残らない

何もかもが
崩れた後に
あんたに残る
あたしの愛

よく解るよ
愛は喜び
愛は苦しみ
愛こそすべて

あたしを見て
信じている
いついつまでも
愛に生きる

最後の恋
最初の恋
過去などないの
今こそすべて

あんたが欲しい
あんたが要るの
とわに愛す
愛に生きる

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EXODUS(映画「栄光への脱出」のテーマ)




冬の陽差しを浴びて 海を越えてゆく
恐怖を払い 恐怖を潰し
釘づけられた人生から
豊かな実り信じて あの歌の故国(くに)へ
希望の歌を 叫んでいる
記憶の道を辿って
 
 
母の涙に泣いて ひたすら祈った
救い出して 救い出して
彼が光へ導く
新しき故国(くに)に立ち マストに故国(くに)の旗
愛に傷つき 愛を失い
愛の地をとり戻した

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ミロール




いらっしゃいませ
ここにきてよ
心をゆるし
ほぐす場所
羽根のばして
くつろいでね
あなたの不満
ぶつけてごらん
よくわかるわ
堕ちてるのね
女の海に
抱かれなさい
 
こんなときに
悪いけれど
苦しくなんかない
天はあなたを
絹で包む
肩の上から
王様のように
振る舞うのよ
凱旋するの
腕には乙女を
その美しさに
あたしは凍る
 
いらっしゃいませ
ここにきてよ
心をゆるし
ほぐす場所
羽根のばして
くつろいでね
あなたの不満
ぶつけてごらん
よくわかるわ
堕ちてるのね
女の海に
抱かれなさい
 
どうしたいの?
人生は
荒波にもまれる
航海のよう
あなたの瞳
優しいのね
破れた人生
知らぬように
愛は涙
いまのように
チャンスがあるのよ
別れのあとに
 
おかえりなさい
子供のように
あたしの国で
あそんでね
罪赦すわ
愛歌うわ
あなたの歌
この際だから
あたしを見て
見せてない顔
泣いているのね
わかったわ
 
(語り)
 前向いてミロール
 微笑んでミロール
 ちょっとの努力よ
 ほーらどうだい
 
タラララララ
タラララララ
タララララララ
タララララ
わらってミロール
歌ってミロール
タラララララ
おどってミロール
タラララララ
ブラボーミロール
アンコールミロール
タラララララ・・・

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PADAM... PADAM...




昼も夜もなく いつでも聞こえる
生まれついてから 百万の楽団が
ある日気が狂って 何度叫ぼうとも
さえぎられてしまう 私の叫びを
覆う あの声
 
パダム、パダム、パダム・・・
後ろからついてくる;
パダム、パダム、パダム・・・
「覚えているか」と
パダム、パダム、パダム・・・
わたしを突き刺して
何処までも引きずる不条理
お見通しのあの声
 
「恋人を覚えよ 今度はお前だ
 泣かずにいられまい 両腕の思い出に」
わたしは振り返る わたしの青春
光景が目に浮かぶ 恋のから騒ぎ
鳴ってる あの頃
 
パダム、パダム、パダム・・・
パリ祭の「愛してる」
パダム、パダム、パダム・・・
軽く言った「永遠に」
パダム、パダム、パダム・・・
「そら、欲しいかい?」と遣ったキス
そこらじゅうの街角で聞こえる
降りかかるあの声
 
その声を聴きたまえ
過去が皆声になる
見ろ、苦しみが押しかける
わたしのすべての軋みが
軋む、木のハート

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